*高齢犬のイボ(輪ゴム療法)

18歳のヨーキー桃太郎くん。
様々な病気も乗り越えまだまだ元気!
ですが、年を重ねると共に増える体のイボ。

高齢犬の麻酔処置は成犬よりもリスクが高く、桃太郎くんは18歳。
悪性のものではないのでうまく付き合っていくしかないのですが、分泌液が出たりして周辺の毛が固まり鳥の巣のようになってしまいました。

大きく固まった毛の塊りは、服を着脱させる時にひっかかり気を使わなければならず、飼主さんも困っていました。
どうにか取れないものかと、ハサミを使い無理に引きはがさないよう慎重に固まりをはがしていくと、鳥の巣はキレイにとれました。

その後、残ったイボを消毒し、輪ゴムで根元から結紮。
自然と落ちるのを待ちました。(負担の少ないパークマイヤー式輪ゴム療法)

根元を結んでから3日後、桃太郎ちゃんのイボはポロリとキレイに落ちました!
イボが落ちた後も、化膿などする事もなくかさぶたとなり経過は良好です。

*子宮蓄膿症

体重24kgのデイビーちゃん。
食欲元気がないと運び込まれ、子宮蓄膿症と診断。
かなり状態が悪く、そのまま急遽、緊急手術となりました。
衰弱していて、状態も悪くリスクの伴った手術でしたが、無事に子宮を摘出する事が出来ました。

摘出された子宮は全長60cmにも及び、中には膿がぱんぱんに詰まっていました。
この膿が子宮内に溜まり続け腹腔内で破裂したり、おりものとして排出されずに子宮内に溜まり続けると、全身に毒素がまわり最悪の場合死に至る危険な病気です。

 

デイビーちゃんのケースでは無事に完治して、元気になる事が出来ましたが、
中にはこの子宮蓄膿症で死に至るケースも少なくありません。

子宮蓄膿症は早期発見、早期治療がとても大切なカギとになります。
食欲、元気の低下、陰部からの排膿や腹部膨満、多飲多尿など
日頃からの体調管理、変化をよくみて、気になる事がありましたら早めの受診をおすすめします。

子宮蓄膿の治療法は投薬と、手術での子宮摘出がありますが、投薬だけでは完治は難しく再発を繰り返すといわれていますので、ほとんどの場合手術での治療となります。
また一番の予防法は病気になる前の早い段階での避妊手術になります。

 

猫鼻気管炎


猫ちゃんの最もポピュラーな感染症。

症状としては、食欲不振やくしゃみ、鼻水や口内炎といった症状や
角膜炎・結膜炎、涙や目やにの増量など、比較的目で見てわかりやすい。
一般的な予防法は、まず第一にワクチン接種と、感染猫との隔離など。

感染した猫に対しては、出ている症状への対処療法と治療後のワクチン接種をおすすめしております。
早期発見、早期治療をすれば治りやすいですが、そのままにしておくと慢性化してお薬を投与しても中々完治せず繰り返す病気です。